ポリプテルスと一緒に混泳できる魚について触れたいと思います。
ポリプテルスは比較的大きな魚であるガーや、アロワナと混泳される場合が多いですが、
ここでは逆に「小さい魚はどうなの?」ということで小さい魚たちを主に取り上げています。
混泳については、環境や個体差によるところが大きく必ずしも成功するとは限りませんし、
将来的に大きくなるポリプなどがいる場合、長く続いた均衡が崩れる場合もありますので、
十分注意の上行いましょう。

コンゴテトラやタナゴなどはセネガルスやデルヘッジの、
20cm台のものとの混泳は大丈夫だと思われますが、
エンドリなどの大型のものには一撃で食べられてしまいますのでご注意を。

また、ここに掲載している小型魚たちのほとんどは、ポリプが大きくなってきたため隔離したり、
残念ながら食べられた個体もおりますので、現状では一緒に飼育していない魚も多いです。
絵的に節操がない感じなので、グラミーなどとの混永もしておりません。

掲示板やメールでよく聞かれる、掃除してもらうために混泳する魚についてですが、
底を掃除してもらいたい等思われるかもしれませんが、
ポリプテルスと生活圏が重なる別種との混泳はお互いにストレスの原因となり、
見た目に怪我や危害を加えるわけでなくても、
気の荒いものの多い、なまず類などとの混泳は避けた方がいいと思います。
掃除は自分の手でしてください。
水槽の汚れが目に余るような状況は、管理が行き届いていない証拠です。
餌のやりすぎ、管理を怠っている、または濾過に対して圧倒的に飼育魚の数が多い。
そういう状況だと認識してください。

プレコ、コリドラスとの混泳は厳禁です。

 以下に示した混永の例は、何かあればすぐに非難できる状況で行っています。
ポリプの水槽しかないのに、次々にいろんな魚を購入して試すようなことはしていません。
二チタン専用水槽、シクリッド専用水槽などから、ポリプの水槽へ移して試してみた例です。

ダトニオプラスワン
この魚と混泳している方も多くいるでしょう。
本来大きくなる魚ですが、幼魚期からの混泳を試みました。
口に入らない程度の大きさなら、比較的小さなサイズから混泳が可能と思われます。
体高の高い魚はあまりポリプから攻撃されることはないようです。

  
河川産と、湖産シクリッドです。
ポリプの雰囲気に合うかどうかは不明ですが、スネール退治係として投入しました。
まあタンガニイカ湖を考えればOK?

この人たちのおかげで濾過装置内はスネールだらけなのですが、
水槽内にはスネールは一匹もおりません。

  
これまたポリプに合うかは微妙な線です。
シルバーグラミーは絶対食べられない大きさなのですが、たまにパルマスにかぶり付かれてます。
どうあがいても食べられないんですが・・・


VS
おやにらみ
ふざけてんのか?といわれそうですが、管理人は日淡からアクアリウムにのめりこんだので、
こんなものまで混泳させてます。
ポリプテルスとおやにらみの相性はまったく悪くないのですが、
おやにらみとダトニオの相性が最悪でした。
どう見てもダトニオが強いと思っていたのですが、おやにらみのパワーはすさまじく、
事あるごとにダトニオを追い掛け回し、ダトニオは真っ黒に黒化して、
水槽の隅で寝転んで動かなくなりました。
あまりにひどかったので、ダトニオは大きくなるのでこれ以上増やせませんから、
おやにらみを二匹追加してみました。すると!!まったく縄張り争いが起こらなくなり、
ダトニオは写真のようにはっきりとした体色で元気もりもりです。

(小さな水槽でポリプテルスと、オヤニラミを1対1で飼育すると、
オヤニラミが攻撃態勢をとることがあるので気をつけてください。)

vs
また管理人の悪い癖で、やりタナゴです。
もうまったくポリプから離れています。
これに対し、結構気の強いコンゴテトラですが、突っつきあいをすると、
やりタナゴのほうが強いんです。
おやにらみといいタナゴといい、どこが日本の魚は弱いんでしょうか?
外国勢にまったく引くことを知りません。
ポリプからの攻撃もほとんどなく、のんびり暮らしています。



どじょうです。
巨大化して今では空気呼吸したり、胸鰭で上体をそらしたり、
まるで自分をポリプと勘違いしているようです。

これまたポリプにあうかといわれれば・・・


失敗例です

これまた日淡の「ムギツク」ですが、大きさは食べられない大きさでしたが、
細長い魚はかなり攻撃されます。
ポリプ水槽へ投入して一晩でうろこがほとんどなくなってました。
ムギツクはすばやい上に、丸呑みできない大きさでしたので何とか生きてました。
今は別の水槽で暮らしてます。

ほかにブラックゴーストも混泳させたことがありました。
10cmほどの大きさだったので大丈夫だろうと思っていましたが、
パルマスに食べられてしまいました。
(混泳時には最大魚がパルマスで、口に入るポリプはこいつしかいなかったため判明)
細長い魚との混泳は注意が必要です。


ポリプテルス同士の混泳について

上の写真は、多少遠近感が出てますが、実際に奥にいるデルヘッジと、
コンギクスにはこれくらいの大きさの開きがあります。
ポリプテルス同士では共食いする確立が少なく、(別種に比べて)
これほど大きさの違う別種同士でも混泳が成立します。
(もちろん成立しない環境も多々あります)
ですが、大きな個体が小さな個体を食べたということは耳にしたことがありますので、
必ずしも生涯安全かといえば、そうだとも言い切れません。
大きさに開きのあるポリプを混泳させる場合は飼育者の自己責任で行ってください。
このデルヘッジがどじょうならば確実に食べられます。


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