第5回はポリプテルス モケレンベンベについて、
管理人の思うがままに書いて行きたいと思います。
上顎突出種でお勧めなこの種の魅力が少しでも伝われば幸いです。

(2009.8月この魚がレトロピンニスであることが判明しました。
日本での流通名をかんがみ、名前の訂正はしませんが
将来的に名前が置き換わることを祈ります。)

ポリプテルス・モケレンベンベは、
ごく最近学名記載されましたが、日本への入荷は、比較的前からあったようで、
パルマスや、レトロピンニスに混じって入荷があったようです。
(今でも混じりで入ってきているようですが)
その後、この種がそれらの種とは別種扱いされ、
sp.コンゴ、ザイールグリーンなどと呼ばれ、親しまれてきました。

分布、データ
小離鰭数7本前後、詳細データなし。

ザイール周辺に生息し、流通量も比較的多いことから、
自然下での生息数も多くあるのだと思われます。

ザイール周辺の最低気温19度、
水温が低くなる時期もあるようで、多少の水温低下でも体調に異変を起こすことはないようです。
下は18度、上は35度くらいまでは適温とは行かないものの、「死なない」温度のようです。
ですが、幼魚期にはあまり低い温度で飼育するのは危険ですし、高温ではエアレーションを強めに施さないと、
溶存酸素量の低下もあり、危険です。

特徴

目の回りに斑点のような模様があるのが大きな特徴。

多くは上顎が突出しております。

小離鰭の付け根が比較的後方からはじまっているため、
ひょろ長いような印象を受けます。
きらびやかさや、格好良さは余りありませんが、それを補って余りある、
愛嬌のあるのんびりとした性格に癒されます。

体側に目立った柄は入りませんが、本当にうっすらと模様が入ります。


上のモケレンベンベとほぼ同じサイズ、27cmのパルマスです。
小離鰭の数等はほぼ同じですが、体形や顔つきに違いが見られます。

胸鰭には際立ったラインなどはありませんが、独特のきめ細やかな模様があり、
落ち着くと緑化してとても美しくなります。

尾びれは比較的小さく、模様などは特に入りません。

と、特徴を挙げるとネガティブキャンペーンのようになってしまいました。

飼育環境

入荷される多くは15cm前後の比較的小さなものです。
しかし、私の飼育している個体はまだ成長途中で、現在28cm。
30cmを超える固体の入荷もあることから、60cmレギュラーなどでの飼育は難しいでしょう。
比較的細身でおとなしい種ですが、90cmからの飼育が望ましいと思います。

落ち着けば比較的いろいろな餌になじみます。

小さなころは比較的スマートな顔立ちをしていますが(体つきもですが)
大きくなるにつれ、丸みを帯びてくる個体が多いように思います。


成長スピード

大体手に入るサイズとしては15cm位のものだと思いますが、
うちでは1年数ヶ月かけて15cmから、25cmに成長しました。
そして丸2年で27cm。
3年で28cmになりました。
もう一匹も14cmのものが4ヶ月で17cm
2年で24cm。

そしてもう一匹は30cmのものが2年弱で32cmとなりました。
最大体長が明らかにされていない種ですが、ゆっくりとですが着々と大きくなり、
時間をかければ水槽内ではセネガルスよりも大きくするのは容易なのではないか?と思わせます。

最後に

特徴では、あまりぱっとしないモケレンベンベ。
しかし、この種の魅力は見た目ではなく中身にあり、小さいころでこそ神経質な面があり、
あまり表に現れないといったこともありますが、3年以上飼育して、それなりの大きさになってきた頃、
この種本来の「内面の良さ」に気が付くと思います。
成長が遅く、せかせかと飼うポリプではありませんが、ゆっくり構えて
じっくり育て上げる。そんなポリプテルスです。

成長が遅いことから、しばらくは60cmの水槽でも飼育ができるでしょう。
ですので、サイズアップをすることが前提であるなら、60cm水槽からゆっくり飼育していくというのも面白いかもしれません。

上顎のポリプの中では1番私の好きなポリプテルスで、
のんびりとした時間をすごしたいのであれば、まさにぴったりな癒し系ポリプテルスです。
第5回
 ポリプテルス レトロピンニス