ポリプテルスの底砂と体色の関係。     (文字のサイズ中)



下に挙げる条件は、
■鑑賞面を除く3面が黒いバックスクリーン。
■白色蛍光灯。
■蛍光灯はタイマー制御で毎日決まった時間、間隔で照射。
■底砂、あるいはベアタンクのみの構成。流木や水草などは入らない。
です。
赤系
ガーネットなど。
黒系
ジェットブラック、
黒底のベアタンク等
中間
大磯等
白系
白い砂
白底ベアタンク等
セネガルス 大磯との差異はあまりない。 個体により緑化する。 黒系ほどではないものの落ち着くと緑化する。基調色はグレー 白変の様な体色で、
幻想的。
好みによる
パルマス 緑化する。 緑化する。 緑化する。 色飛びする。
レトロピンニス
(モケレンベンベ)
緑化する。 黒化してバンドと体色の差異が薄くなる。 ガーネットほどではないが緑化する。 色飛びする。
ザイールグリーン
(レトロピンニス)
大磯との差はあまりない。 緑化するが大磯との差はあまりない。 落ち着くと緑化する。 色飛びする。
デルヘッジ よく緑化する。 よく緑化する。 緑化するが、赤系、黒系ほどではない。 色飛びする。
ビュティコファリ 大磯と差はあまりない。 イエローもブラウンも黒化してしまい、美しい黄色の発色や、バンドがかき消されてしまう。 黄色の発色が良くなり、美しい。 好みによるが黄色が美しい。
ウィークシー 大磯との差はあまりない。 大磯との差はあまりないが、基調色が少し黒くなる。 落ち着くと緑化する。 他の種ほどではないが、色飛びする。
オルナティピンニス 大磯との差はあまりない。 若いうちは緑化傾向にあるが、老成化すると黒化傾向になる。 この種本来の色が楽しめる。 それほど色飛びしない。
ラプラディ よく緑化する。 黒化する。あまりきれいではなくなる。 ガーネットほど体色が揚がらない。 色飛びする。
コンギクス 体色とバンドにメリハリが出る。 体色がやや黒くなる。
基調色も揚がらない。
ガーネットほど体色が揚がらない。 色飛びする。
エンドリケリー 体色が上がり、バンドと基調色のメリハリがはっきりする。 基調色が黒くなり、バンドがぼけ気味になるが、場合によっては独特の雰囲気が出て、すばらしい魚に化ける場合も ガーネットほど体色は揚がらないが、自然な雰囲気なので、選択の余地あり。 色飛びしバンドも薄くなる。

上記の表は、あくまで目安です。
個体によるところも大きいですし、個人的な感覚もありますので、気になったら、いろいろな底石を試されればよいかと思います。

また、上記の例は底石のみの構成ですが、ここへ、水草をたくさん植えるなどすると、ますます緑化が進むこともあります。

種によって、適した砂、そうでないものがあることがわかると思います。なかなか難しいですが、
底色毎によく映える種を飼うという事が出来れば、実践したいですね。
■水質と体色の関係
アルカリよりにすると緑変する等とどこかでちらほら(雑誌かな?)見たことがあるのですが、
ポリプテルスの体色の変化に対する大きな要因は、周囲の色と太陽光だと思います。

セネガルス、デルヘッジ、ザイールグリーン、ウィークシー、パルマスの5種を、
pH6.0の軟水から、徐々にpH8.0の硬水に切り替え数ヶ月飼育したことがあるのですが、
見た限り、目立った変化はありませんでした。
弱酸性になるろ材から、珊瑚のみのろ材に切り替えました。

ちなみに餌食いや、体調に変化は見られず、普通に生活しておりました。

また、夏季限定で、大き目のプラケースに金網をして、日光の当たる場所で外飼いをしたことがあるのですが、家の中で飼育していては絶対にこうはならないというほど、緑というより黒く変色してました。
プラケースはこけまみれで、やはり、周囲の色と太陽光による影響が強いのでは?と思われました。
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