ポリプテルスに与える餌について




基本的に上顎突出種は人工飼料から、活餌、冷凍飼料まで何でも食べます。
セネガルスなどの小顎突出型は底棲大型魚用人工飼料を食べるのであれば、人工試料を中心に飼育しても問題はないと思います。
が、生餌を中心に与えたほうがより早く成長しますし、迫力のある太い固体に仕上がります。
どちらを中心に与えるかは、その人それぞれの飼育スタイルがありますので、自分にあったスタイルを選んでください。
あと、同じ人工飼料ばかり与えていると、食い飽きを起こす個体がいますので、そういった場合はほかの餌も考えてみるほうがよいでしょう。
下顎突出種はキャットに餌付きにくい場合があり、いろいろなものを食べさせる必要があります。

給餌回数ですが、人工飼料の場合一日に一度与えればよいと思います。
自分の飼育スタイルに合った給餌回数でいいと思います。
うちでは毎日1度夜7時頃に与えています。
出来るだけ毎日決まった時間に与えるのが良いでしょう。

上にも書きましたが、
生餌を中心に与えるか、人工飼料や肉、魚のぶつ切りなどの固形飼料を中心に与えるかはその人それぞれのスタイルだと思います。
しかし、混泳水槽の場合、個体ごとの餌食いを把握するには生餌では困難です。
決まった時間に固形飼料を投入していると、流木などに隠れている個体も必ず出てきて食べますので、食いが落ちているか健康なのかということを簡単に判断できます。
金魚なんかですといつ食べているか解りませんからね。
本来ポリプテルスが主食としているものに近いものを与えるのが理想だとは思いますが、飼育として個々の健康を把握するには固形飼料(牛ハツ、魚の切り身なども含む)がよいと私は思っています。
(週に1回とか、月に2回とかの割合で活餌も与えていますが)
以下は、私が与えている餌です。

ポリプテルスは他の肉食魚と比べ、比較的簡単に人工飼料へと餌付きますので、牛ハツや魚の切り身など固形の餌から徐々に大型魚用人工飼料へと切り替えてやると、ほぼすべての個体が餌付くと思います。
餌の選り好みをするラプラディーなどは少々時間がかかるかもしれませんが。

餌を食べなくて困っているという方は、こちら

キャット

栄養バランスに優れ、単食でも問題なく飼育できます。
最近は、競合商品も出てきており、熱帯魚店でもかなり安く手に入るようになりましたね。

牛ハツ

牛の心臓です。スーパーなどでも「ハート」として売られており、かなり安価です。
単食にすると余分な脂肪分を取りすぎたり、栄養が偏ったり、消化が悪かったり。
ということで、バリエーションの一部として考えましょう。
メインの餌として与えるには消化吸収率も悪く、回転が悪い分成長期の餌としては不向きかと思われます。
濾過の負担という点で考えれば、冷凍保存できる肉、魚の中では一番水にやさしいかと思います。

わかさぎ
冷凍、生あり

脂肪分が多くビタミンB1破壊酵素サイアミナーゼが含まれている。
ぶつ切りにして与えるのですが、大変水を汚します。
これもバリエーションの一部として与えましょう。
業務用スーパーなどでたっぷり入って500円ほどで売られています。
冷凍もののほうがべたつかず、凍ったままはさみで切って、そのまま冷凍、ということが可能ですので、
個人的には冷凍ものをお勧めします。
注意することは、冷凍物の中には、鮮度が低く、ぱさぱさのものがあります。
鮮度の低いワカサギは極端にくいが落ちますので、注意してください。
しかし、小さな水槽ですと、恐ろしく水を汚すので、頻繁に与える餌ではありません。
うちではこれを多用しています。

ササミ
胸肉

人間が食べるには脂肪分が少なくぱさついて感じるのですが、
水に入れるとかなりの脂肪分が出ます。
与えなければいけない食材ではないのですが食いはいいので、たまに与えています。
何より入手が容易で安価です。

どちらかというとポリプは牛ハツのほうが好みのようです。

豚のもも肉


脂肪が多くよい餌とはいえませんが、気分的にビタミンの補給になるかと思い時々与えてます。
業務用スーパーで細切りにしたものが冷凍されて売っていますので、
処理が簡単です。

マグロ

これも多く与えるとかなり水を汚します。
濾過能力が弱いと大きなダメージとなります。
特別与えるべき餌ではありませんので、ローテーションに加える必要は無いと思います。
ほとんど与えることはありませんが、餌を切らしたときの補助食として気軽に手に入れることが出来るので、
便利ではありますが、これを与えるのならば鳥の胸肉などの方がいいような気がします。

鯉の餌

安価ですが、魚食生の魚には繊維質があわず、長期間単用するのは危険だそうです。
とはいえ、多くのポリプテルス飼育者が鯉の餌をバリエーションの一部として与えているのが現状です。
一番の理由は、価格が安価だということですが、最近では、肉食魚用の餌が数種類出ており、
価格競争もあり、比較的安価に買えるようになったので、鯉の餌をローテーションに加える必要は薄れてきました。


日淡

時期によっては、コアカなどより安価に売られていることもあります。
中にはアブラボテやヤリタナゴなど、綺麗な日淡が混じっていることがあり、与えるには抵抗があることも?

餌金

時期により、価格の変動が大きい場合もありますが、安定して入手できるので、一番与えやすいえさでもありますね。
激安店の金魚は白点病などを高確率で患っているので、注意が必要です。
ポリプテルスの飼育数が多く、投入後すぐに食べつくされるようなら心配要りませんが、比較的長期間水槽に滞在することがあるなら、まれに、ポリプテルスへ白点病が移るので、自分でトリートメントをする必要があります。


冷凍飼料の保存


100円ショップなどで売られている小さな容器です。
飼育個体が少ない、あるいは小さいときなど。
1食で3カップ分ずつなど解凍する際に便利です。
私は包丁がつかえませんので(ぶきようなもので)はさみで一口サイズにぶちぶちきって、
この容器に詰め込み冷凍します。
足りないと感じたらもうひとつ解凍するときなど大変便利です。

しかし、この容器には欠点がありまして、密閉型でないため、牛ハツなどを寝かせて冷凍庫で凍らせると、
隙間から血がにじみ出てきて、冷凍庫が血まみれになります。
1度凍るとこっちのものですので、凍るまでは縦置きで保存してください。



飼育固体が大きい、または飼育数が多くなれば、小さなタッパーに1食ずつ分けて冷凍保存すると、毎回の解凍が楽です。

サランラップで1食ずつ梱包してもよいのですが、解凍の際、水分がこぼれて、
床などに血や魚の脂分が・・・

ヒ○リ キ○○トの実験


ポリプテルスを複数飼育しているときに気になるのが、全員に餌がいきわたっているかどうかです。
あまり食べてない個体がいるとついつい多めに与えたくなりますが、しばらくたっても誰も見向きもせずに残っていることがよくあります。
それを放置し、翌朝水槽を覗くときれいに無くなっているので、きっと誰か食べたんだろうと今まで思っていました。
本当に誰か食べているのか?と疑問に思い下の写真のように実験してみることにしました。

水槽の水と、バクテリアが繁殖しているであろう底石を取り出し、キ○ットを24時間水に浸してみました。


24時間後


左右に軽くゆすっただけで粉々に砕けました。
この枠の中のものも軽くケースを「トントン」と叩くとすべて無くなってしまいました。
(キャ○トには直接触れていません)
これではポリプテルスが右往左往している間に食べ残されたキャ○トはすべて粉々に無くなってしまいます。
食べ残しが出ないように、また、食べ残しが出たらすぐに取り出したほうがよいようです。
大型水槽で、濾過がよく効いている場合はそれほど気にすることはありませんが。
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