第一回
TOPICS
セネガルス特集
ポリプテルス セネガルス セネガルスについてスポットを当て、
特集を組んでみようかと思います。
ここは、管理人の思い込みによるところがはげしいため、
おかしいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
また、本コンテンツとかぶる内容があるかもしれませんが、
いちから解説していきたいのでご了承ください。
最初に
ポリプテルス・セネガルス・セネガルス(通称セネガルス)は、
ブリード個体が数多く出回り、ペットショップはもとより、ホームセンターなどで熱帯魚に関心のない方でも目にする機会が多く、
「何これ?」「かわいいけどどうやって飼うの?」
と思われた方もいるかもしれません。
飼育は容易で、同種、多種との混泳もかなり成功率が高く、
セネガルスに手を出してしまうと、
次々とほかのポリプテルスや、混泳魚を増やしてしまうのではないでしょうか?
分布、データ
小離鰭数8〜11枚、背中線鱗数15〜21
セネガルやニジェール、白ナイルなどに分布します。
かなり広範囲に分布していることがわかります。
セネガルでの気温は20度から32度
ニジェールでの気温は19度から37度と、
自然下での水温は15度から35度前後になるであろうことが予測されます。
(場所によっては水温が10度をきるようなところもあるそうです。)
そのため、水槽内での水温が下は20度、上は32度くらいですと、多少食いが落ちる程度で、
生活する温度としては、最適とは行かないものの、十分に適応できる温度だと思われます。
私の個人的な意見としては27度が一番活発で食いがよいと思います。
セネガルス・セネガルスにはもう一種、亜種である、セネガルス・メリディオナリスが存在します。
こちらは日本には未入荷とされており、詳しいことはあまりわかっていないようです。
特徴
CONCEP
セネガルスは上顎が下顎よりも突出する、
ポリプテルスの中では小型に分類される種類です。
体にはこれといった柄はなく、一見地味ですが、
落ち着くと頭部や背中に緑変が見られます。
上顎突出型で人気のデルヘッジと比べると一見地味なポリプテルスですが、
遊泳性があり、人前でも良く泳ぎ回ることから愛着がわくことでしょう。
また、小離鰭が数多く並び、ひらひらときらびやかなデルヘッジなどに対して、
小離鰭を広げた姿は、
幅が広く、きらびやかというより、がっしりとした非常に格好のいい小離鰭だと思います。
飼育環境
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セネガルスに関しては、販売されている量の大半をブリード(養殖)が占めており、
流れのある河川で生き抜いてきたものを捕まえて、水槽で飼育するというわけではないので、
ワイルド(野生)ものほど遊泳力はないと思われます。
このため、比較的小さな環境でも飼育することが出来ると思います。
60cmの規格水槽で十分に飼育することが可能でしょう。
(中には大きく育つものもいますので、その場合は90cm水槽などを用意してください。)
しかし、ポリプテルスは魔力?を持った魚で、1匹手を出すともう一匹、
今度は違う種類、と、確実に飼育固体が増えていくと思います。
60cm水槽ではセネガルス3匹がいいところでしょうからそのことも考えて、
水槽を準備されることをお勧めします。
混泳
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注意としては、口に入る魚は完全にだめです。
また、食べられそうにない比較的長さのある魚も、攻撃対象になる可能性がありますので、
細長い魚との混泳も不可でしょう。
しかし、同じポリプテルス同士では、多少大きさに開きがあっても混泳がうまく行く場合がありますが、
幼魚期では共食いが激しかったり、40cmのポリプが20cmのポリプを食べたという事例はありますので、
確実とはいえません。
一方、比較的小さな魚でも、体高がある魚はあまり攻撃対象とはされず、
うまく行く場合も多いです。
遊ぶようにもてあそんで殺してしまうようなことはまずありません。
写真はレオパードクテノポマ
逆に、ポリプを舐め回してしまうようなプレコや、ポリプが食べたものの、
喉につっかえてどうにも出来なくなるコリドラスなどとも混泳は不可です。
ポリプ同士で注意すべきことは、噛み癖のある個体がいる場合ですと、
胸鰭などを噛み千切ってしまう可能性があります。
テリトリー意識から噛み付きが生じる場合がありますので、
飼育魚数を増やしてみるなどで噛み付きを防ぐことも可能です。
しかし、リアクション的に、視界に入った胸鰭などをとっさに噛むということは良く起こりますが、
あまり激しい噛み方ではないので、それほど問題にはならないでしょう。
噛まれてささくれ立った鰭などはほとんどの場合再生されます。
ブリードとワイルド
TOPICS
ブリードとワイルドでは顔つきや体系などに差があるように思います。
ワイルドのセネガルスです。
顔が角ばっており、肩口も筋肉質です。
上の写真はブリードのセネガルス。
顔つきに少し丸みがあり、体つきも幾分柔らかです。
上の固体は、ブリードの中でも比較的がっちりとした、
いい体つきのものを選んで、肥満にさせないように育てましたが、
それでもワイルドに比べると精悍さは劣ります。
遠近感で少し体長に差があるように見えますが、実際それほど体長に差はありません。
奥がブリードの
セネガルス、手前がワイルドのセネガルスです。
両方ともオスで、同条件で飼育しておりますが、体型、体色の差があります。
カメラの角度のせいもありますが、顔つきの違いが良くわかると思います。
ワイルド別個体
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2006.11.4購入
ふと立ち寄った熱帯魚店にワイルドのポリプがたくさんいて、
キリーリバー上流域のビュティコファリと一緒に入れられており、
初め気が付かなかったのですが、何気によく見るとセネガルスが!
アルバイトの店員さんらしく川等はまったくわからないとの事。
ビカビカのベアタンクでストックされており、体色は飛んでいますが、
今後楽しみです。
(トリートメントタンク、ごみだらけ・・・)
体側
体側の中央部、えらの後ろ辺りから、尾びれへ向かって走る点々
おそらくこれが側線だと思われます。
現代の魚たちは、この側線で水中の波動を感じ取ります。
視覚に入らない小魚の動きなどをここで感じ取ることで、
視野の外の小魚などを捕食することが出来ます。
仮説
セネガルスに限ったことではないのですが、
ポリプテルスには、上顎突出種と下顎突出種があります。
私は、もちろん現地のポリプテルスを解剖して、
胃の内容物を確かめたわけではないため、
想像に過ぎませんが、この大きく分かれた上顎突出型と、下顎突出型には、
意味があるのだと思います。
大まかに、上顎突出型は小型で、下顎突出型は大型ということです。
食物連鎖の底辺に当たる、捕食される側の小魚たちは、
追われたときに空中へジャンプするなど、逃げ場所をより広く確保するため、
水深の浅いところを群れで泳ぐ場合が多くあります。
これを捕食する側は、小魚たちをみあげ、下から食い上げる格好になります。
小魚を下から食いあげるために都合のよいように、
下顎が突出したのではないか?と考えられます。
(多くのフィッシュイーターは下顎が突出しております)
そして、下顎が突出するタイプのポリプテルスたちは、主食が小魚であるために、
逃げ惑う小魚を捕食するだけの遊泳力と、小魚の栄養分が大きなことから、
体長が大型化していくのではないでしょうか?
魚は、力いっぱい泳いだとき一瞬で体長の3倍を泳ぐといわれています。
10cmの魚はがんばっても30cmしか進めませんが、
60cmの魚は一瞬で180cm進むことになります。
ポリプテルスは遊泳力に優れている体型ではないため、
体長で補っている部分もあるのではないでしょうか?
一方
上顎が突出するタイプですが、彼らの主食は小魚よりも水底に潜む、
水生昆虫などが主なのではないでしょうか?
水底のコケや、昆虫を食べるような魚たちは皆、
鼻先で水底を探るように餌を探し、ついばむように食べることから上顎が突出しております。
このため、小魚の大群を次々と捕まえて食べる下顎タイプより、
水底を探りながら単発で獲物を食べていく、
上顎タイプの方が平均的に体長が短いのではないでしょうか?
もちろん上顎突出種も、下顎突出種も両方が雑食で、魚、貝類、虫、カニなど、
いろいろなものを食べると思われますが、
大きく分けて主食と考えると、小魚を主食とする下顎種と、
水生昆虫などを主食とする上顎種と考えられるのではないでしょうか?
残念ながらオルナティーとウィークシーの説明が出来ないですが。
最近の考え
NEWS&FAQ
上にでかでかと勝手な妄想を書いておりますが、
最近、下顎突出種と上顎突出種の違いを考えているうちに、
新たなる妄想が。
デボン紀に誕生した肺魚類が栄えていたころは、天候の変動が激しく、
大雨の際河川に大量の土砂が流れ、河底は泥沼のようであったかと思われます。
彼らは底棲生物を主食としており、その泥をシャベルのようにすくい上げ、
川底に埋もれる生物などを捕食するために下顎が突出しており、
肺魚類でもデボン紀初期に誕生したディプノリンクス(ディプノリンクスは別グループである肉鰭亜綱の魚で、
ポリプテルスの先祖ではなく、レピドシレンやプロトプテルスの祖先ですが)
の体長が約90cmということから、
ポリプテルスの形質が出来上がった最初のころは大型であったと思われます。
もっとも、ポリプテルスの祖先であるパレオニクス類は、
世界中の海や川でさまざまな形状のさまざまな大きさのものが存在し、
特にこの魚からという進化系統が私の知るところ示されていない。
それから長いときを経て、大気の状態も落ち着き、川底が泥から開放され、すくい上げるよりも、
上から獲物をつつく形に上顎が突出するよう進化し、体長も大きな体では燃費が悪いため、
だんだんと小型化したのではないでしょうか?
ゆえに、下顎突出型よりも上顎突出型のほうが近年に出現し、下顎突出種よりも小型で、
上の考えとはまったく異なりますが、
彼らのベイトは、
底棲生物であり、泳ぐ魚を捕らえるためには進化してこなかったために、
現代でもご存知のような遊泳力のない姿で進化せず生き続けているのではないでしょうか?
しかし、雨季のあるアフリカ、雨季の河川はデボン紀ほど激しくはないでしょうが、
かなりの激流と汚泥を運んでくると思います。
この辺がまたなぞなんです。
こっちの方が本当っぽい??
どっちも妄想ですが。
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